書く所を持っていないので、この話題はちょっと異質なのですが、せっかく作業したのでここに書いておきます。お安い1chのオシロスコープ(DSO Shell, DSO150)の使い方と、若干の改造の記録です。改造は自己責任でお願いします。
そもそもオシロスコープとは、電気回路やコンピュータの動作を確認するために、プローブで測定される電圧の変化を表示するものです。電圧の変化を画面に表示する時に、電圧変化がある条件を満たすことにより描画することができます。条件は、電圧のしきい値(スレショルド)と、電圧の変化の向き(立ち上がり か 立ち下がり)を設定することができます。条件を満たすことをトリガーがかかると言います。(私は)
下の図1のように電圧が変化しているものとします。電圧の変化の向きを立ち上がり、↑の方向とします。しきい値(スレショルド)をAの電圧とすると、a の位置で電圧の変化が条件を満たし、図2が表示されます。同様に、Bの電圧とすると、b の位置で電圧の変化が条件を満たし、図3が表示されます。
下の図4のように電圧が変化しているものとします。電圧の変化の向きを立ち上がり、↑の方向とします。しきい値(スレショルド)をAの電圧とすると、a の位置で電圧の変化が条件を満たし、図5が表示されます。同様に、Bの電圧とすると、b の位置で電圧の変化が条件を満たし、図6が表示されます。
DSO150とは、筐体を見てもどこにも書いていません。中を開けて基盤を見ると書かれています。
プローブは上の面のBNCコネクタに接続します。同梱されているのはワニ口クリップのプローブでした。とりあえず、赤をやはり筐体上面の1kHzと書かれている金具に接続します。黒は何も接続しません。ディスプレイに1kHzの矩形波が表示されます。
同じ面に、AC,DC,GNDと刻印されたスイッチがあります。(私はこれを壊しました)ACを選択するとプローブの入力にコンデンサを介して、直流分がカットされます表示されます。DCはダイレクトに表示されます。とりあえずDCとしておきます。DCであることは画面に以下のように表示されます。
4つのボタンとADJと書かれた1つのノブで操作します。4つのボタンは何を操作するか(パラメータ)を選択します。ノブはそれぞれの左右へ回すことで値増減します。それぞれのボタンは、1回押し。2回押し(TRIGGERは3回押し)それぞれで違うパラメータを選択します。
9Vの006p電池で動作するとの記事がありましたので、やってみました。 パネルに小さい穴を開けて、電池ホルダーを通し2箇所はんだ付けします。 結果、動作しました、が改造は自己責任でお願いします。
アナログ基盤のSW1と書かれたスイッチのパターンを壊してしまい、スイッチが効かなくなってしまいました。下の写真でパターンがボロボロになっているのがわかるかと思います。
まず、このスイッチが何をしているスイッチなにかを調べます。回路図はこちらを参照しました。JW1BはBNC入力を、そのままDCとして後段のAIN(測定のための端子)に接続するか、コンデンサーC1を介してACとしてAINに接続するかを決めています。JW1Aは、画面上に表示する"AC", "DC" という文字列を変更するために使われています。実際にはCPLSELにかける電圧を変更しています。ACの時は+AV, DCの時は+AV/2 の電圧がCPLSELにかかります。
基盤から、1. BNCの出力、 2. C1の出口、3. AVIN、 4. CPLSELにつながっているR19の出口, 5. R17の10KとR18の10Kの間、6. AV+、の6つの場所を探します。1. BNCの出力、3. AVIN、6. AV+の3つはアナログ基盤の裏面から見つけることができます。
残りの3つは部品面から見つけることができます。2. C1の出口、 4. CPLSELにつながっているR19の出口, 5. R17の10KとR18の10Kの間
6つの箇所から線材を引き出し、2連のスイッチに接続しました。