VCO (電圧制御発信器)

VCOはVoltage Controlled Oscillatorの略で、電圧制御発信器を意味します。アナログシンセサイザーの肝となる回路です。音を作る元となる波形を発生させる回路で、ノイズトースターではのこぎり波(Sawtooth/Ramp wave)と、矩形波 (Square/Rectangular wave)を発信します。回路の入力電圧で、発信周波数(ピッチ)が制御できます。

ノイズトースターのVCOのブロック図を示します。4つの入力と2つの出力を持っています。入力は以下の通りです。

  • CV: Control Voltage 周波数 (Frequency) を決める電圧
  • LFO: Low Frequency Oscillator 周波数をゆっくりと周期的に変調します。
  • AR: Attack-Release 周波数をエンベロープで変調します。

VCOの回路を切り出しました。電源は006Pの電池を使います。BP=+9V、BN=0Vです。右下の回路、R37とR42は同じ値の抵抗で、中間電位としてグランド(GND)を作っています。同様に、R23とR22も中間電位を作ります。この2点の電位が同じで無いと、どうも安定して動作しませんでしたので、青線のようにジャンパー線で接続して電位が同じになるようにしています。

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上記の回路の部品を乗せた基盤は以下のようになります。ボリュームは発信周波数を決めるためのモノです。



RMP(のこぎり波)をオシロスコープで測定すると以下のような波形を得ることができます。

RMP(のこぎり波)の波形をオシロスコープで確認するための接続は以下の通りです。

また、SQR(矩形波)をオシロスコープで測定すると以下のような波形を得ることができます。

SQR(矩形波)の波形をオシロスコープで確認するための接続は以下の通りです。

R13の可変抵抗をBNとし、R1の可変抵抗で入力電圧を変えた時の出力波形の周波数をプロットすると次のようなグラフを書くことができます。横軸は対数軸です。20Hzから10数kHzまで発信することができます。

出力アンプの動作チェック