気柱の波

気柱に定在波が生じる時、開口端は必ず腹となり閉口端は必ず節となる。長さLメートルの気柱(図の右側黒線で表す)に、図1のように開口端を腹、閉口端を節としての定常波が生じる場合を考える。この場合、波長λは気柱の長さLメートルの4倍である。この波を基本振動と呼ぶこととする。

図1:基本振動

図2は気柱の中に開口端を含め2回の腹ができる場合である。この波は、基本振動の波長λの中に3周期の波が入っているので3倍振動と呼ぶ。すなわち3倍蠢動の波長はλ/3である。

図2:3倍振動

図3は気柱の中に開口端を含め3回の腹ができる場合である。この波は、基本振動の波長λの中に5周期の波が入っているので5倍振動と呼ぶ。すなわち5倍蠢動の波長はλ/5である。

図3:5倍振動

周期、周波数

音速を$v=340\frac{m}{sec}$とする。また、気柱の長さLを2mとする。

\[ {\lambda}=4L=8m \] \[v=f{\lambda}\]

なので周波数$f$は

\[f=\frac{v}{\lambda}=\frac{340}{8}=42.5Hz\]

周期$T$は

\[T=\frac{1}{f}=\frac{1}{42.5}{\approx}0.0235sec\]

となる。3倍振動、5倍振動も以下に表にしておく

波長$({\lambda})$周波数$(f)$周期$(T)$
基本振動8m42.5Hz0.0235sec
3倍振動2.67m127.5Hz0.0078sec
5倍振動1.6m212.5Hz0.0047sec
シミュレーション

科学館の置いてある気柱振動の実験を再現してみました。 開始ボタンを押すと音が鳴り始めます。ボリュームに注意して下さい。 周波数を入力しリターンを押すと周波数が変わります。基本振動、3倍振動、5倍振動 の周波数で波が大きくなることがわかります。


周波数 Hz